犬を飼うことに決めたけど、まだ犬種で迷っている方もいるのでは?
そんな方に向けて人気の犬種をご紹介していきたいと思います。犬の種類はたくさんいて、その時代ごとに人気の犬種も変わっていきます。
なかでも根強い人気なのが以下の5種類です。
子どもから高齢者まで、さまざまな世代の方にも親しまれています。子どもや高齢者でもお世話をしやすいので、体重の軽い小型犬が根強い人気です。
小型犬・中型犬・大型犬で、トリミングの頻度やお散歩の時間なども変わってきます。それぞれにメリット・デメリット、育てやすさなどがあるので、詳しくご紹介していきたいと思います。
ミニチュアダックスフント(以下、M.ダックス)は、胴長で短足な可愛らしいルックスをした犬です。垂れた耳に長い鼻が特徴的です。原産地はドイツで、ダックスフントの小型犬版がM.ダックスになります。
胴長で短足な体型を生かして穴を掘りすすめることができます。地中の横穴に入り込んだ獲物を捕らえる猟犬として、活躍していました。
血統や性別などにもよりますが、ペットショップでの相場はだいたい15~40万円ほどです。そこに初期費用などが重なるので、だいたい20~45万円ほどかかるでしょう。
M.ダックスには、柔らかな毛の長毛タイプやつるつるとした毛ヅヤの短毛タイプがいます。毛質によってお手入れや散歩、トリミングなどで気をつけることが変わってきます。
ダックスフントはもともと猟犬として飼われていました。より良い猟犬として品種改良されたのが、胴長で短足のM.ダックスです。
アナグマを捕獲することを目的としていましたが、さらに小さい小動物を捕獲するため、小型改良されました。
ドイツが発祥ということもあり、現地の言葉でダックス=アナグマ、フント=犬、ダックスフントと呼ばれています。
胴体が長いぶん腰や股関節への負担が大きく、ヘルニアなどの関節疾患にかかりやすくなっています。
短足なので地面との距離が近く、お腹が傷つきやすい体型です。夏はアスファルトの照り返しをうけやすいので、熱中症になることもあります。
面長な顔でしっぽも長く胴体も長いので、全体的に可愛らしいフォルムをした犬種です。
ダックスフントの体格は、およそ3種類。日本で1番飼われているのがM.ダックスです。
そのほかスタンダードダックスフント(以下、S.ダックス)とカニンヘンダックスフント(以下、K.ダックス)という種類もいます。
毛質も3種類に分けられています。
スムースは短毛でなめらかな光沢のある毛質で、抜け毛は多いですが絡まることもないのでお手入れが楽です。
ワイヤーは猟犬時代に体が傷がつかないように改良されたので、堅く荒い毛並みでカールしているため定期的なトリミングが必要です。
ロングは長く柔らかい毛質で、ブラッシング・トリミングを定期的に行わないと毛が絡まってしまいます。
犬の性格は、飼い主の育て方や環境で大きく変わります。ワガママで自分勝手な子になるのも、従順で優しい子になるのも飼い主次第です。犬種ごとの性格は、あくまで目安としてみてくださいね。
暗い穴の中でも果敢に飛び込むような猟犬がご先祖です。怖いもの知らずで好奇心は旺盛なタイプが多い犬種でもあります。
吠えやすいイメージもありますが、しっかりしつけられていれば頻繁に吠えることはありません。狩猟犬としての血が濃くでてしまうと吠えやすい子になるようです。
人懐っこくて甘えん坊な犬種なので、慣れれば相思相愛の関係になれるでしょう。観察できる余裕もある犬種なので、たまにあざとカワイイ部分も見ることができます。
基本的には賢い犬種なので、はじめて犬を飼う方でもしつけはしやすいのが特徴です。
従順で愛嬌をふりまくので、叱る時はほだされないよう注意が必要です。ついついかわいがりすぎてしつけが後回しになってしまうこともあります。
甘え上手なので、犬の方が偉いと勘違いさせる行動をとりがちな飼い主が多いです。背中に乗せて散歩したり、抱っこしながら食事をしたりすると、犬と飼い主の立場が逆転してしまいます。甘やかしたくなるのはわかりますが、そこはぐっとこらえてください。
もともと狩猟犬で活躍していた血筋です。穴掘りをやめなかったり、本能を優先して飼い主の言葉が聞こえない時もあります。
活発で愛らしい反面、「あざとい…」と感じるところもダックスの魅力です。
短毛というわれるスムースヘアーの場合、抜け毛は多くなりますが手入れは獣毛のブラシでじゅうぶんです。
毎日ブラッシングしてあげた方がマッサージ効果や信頼関係も築きやすくなります。忙しい時は、週に1回程度、ブラシをしてげてください。
ロングヘアー、ワイヤーヘアーは、スリッカーブラシでお手入れしてください。柔らかい毛同士がからみついてしまうこともあるので、コームなどでお手入れするのもオススメです。
お腹の毛が地面についてしまったり、しっぽの毛が排泄で汚れてしまったりすることもあります。ある程度カットしないとキレイな毛並みを保てません。部分的にトリミングしてあげるといいですよ。毛が長い部分は、こまめにブラッシングしてあげると清潔に保てます。
M.ダックスの寿命は13~16歳前後といわれています。人間にすると68~80歳くらい。犬種にかかわらずたいていの子は、飼い主の生活環境次第で長生きします。
ダックスフントは胴長で短足なので、背中や股関節に負担がかかりやすくなります。ヘルニア症を発症する確率が高いので、抱っこする時は腰が宙にうかないようにおしりに手を添えてあげてください。
ヘルニア症は運動不足でも起こるので、お散歩もしてあげましょう。可愛くても甘やかし過ぎないようにすることで、長生きしてくれます。
また、短足のダックスフントは夏場に熱中症になりやすい特徴があります。地面からの距離が短いので、反射した日光が当たりやすくなってしまいます。夏場の散歩は涼しい時間帯を狙って、連れて行ってあげましょう。
チワワは公認されている中でも世界一小さいと言われる犬種です。昔は番犬として犬を飼う家庭が多かったのでしょう。
腕の中にすっぽりおさまるチワワは、小さ過ぎてあまり需要がありませんでした。しかし、都市化が進むにつれて家庭、特に室内で飼いやすいペットとして人気が出始めました。
チワワは胴体と頭蓋骨はしっかりしていいますが、手足が細くスラッとしています。大きくてつぶらな瞳と、アップルヘッドとよばれるりんご型の丸みを帯びた額が特徴的です。
鼻筋は適度に短く、真っ直ぐしています。細い華奢なルックスからは想像つきませんが、好奇心旺盛で気が強いのもチワワの魅力です。
チワワのルーツは、未だにはっきりわかっていないミステリアスな犬種です。チワワの祖先はテチチではないかと言われています。生贄にされたり、食用にされていたり、あまり想像したくない情報が多かったので、紹介するのは控えます…。
19世紀半ばに品種改良がすすめられて、ロングコートの毛並みや、小さな品種が生まれたようです。日本でチワワが注目されるようになったのは、1970年代からです。小さなからだと飼い主に従順な性格から、多くの人にかわいがられています。
チワワが生まれてすぐのころは、体重が100g程度しかありません。成犬になっても1.5~3Kg程度しかなく、体長も12~23cmくらいしかありません。体重が3Kg以上のチワワもいますが、大きめの犬種と交配しない限りはそれほど大きくはなりません。
滑らかな光沢感のある短毛のスムースヘアー、そして長毛でやわらかい毛質のロングヘアードの2種類の毛質があります。
チワワによく見られる性格なので、育て方や環境で性格は変わります。参考程度にしてくださいね。チワワの性格は、飼い主には忠実で従順です。
家族の中で、ひとりだけに特に愛情を注ぐ傾向が多いのもチワワの特徴です。いちばんなついている人が他の人や犬と仲良くすると、やきもちを焼くこともあります。
からだが小さいため警戒心が強く、臆病な面も持ち合わせています。見た目は華奢で弱々しく見えますが、知らない人に吠えるなど意外と勇敢な一面もあります。
警戒心が強いので慣れていない人には懐きにくいです。噛まれてしまうこともあるので、人にあわせるときは注意が必要です。
チワワのしつけをするポイントは、大げさというくらい褒めてあげることです。叱るときはその最中や直後に叱らないといけません。時間が経ってからでは忘れてしまうので、叱るタイミングは重要になってきます。
子犬時代にトイレに覚えさせると、あとあと楽になります。体が小さいのでお散歩も必要ないと思う方も多いでしょうが、社会性を身につけるために散歩させてあげましょう。
ただし、スムースヘアーは毛並みが短いので冬場のお散歩には気をつけてください。ロングヘアーの場合は、毛が長いので夏場の散歩は熱射病に気をつけてあげましょう。忠実な犬種なのでしつけもしやすく、初心者におすすめの犬種です。
チワワは抜け毛が多く、毛が伸びるのも遅めです。カットをしたりバリカンを使ったりすると綺麗な毛が生えてこなくなる可能性もあります。カットするときは、トリマーさんとよく相談してカットしましょう。
毛の短さ・長さを問わず、基本的にはシャンプーとグルーミングを定期的にしてあげればじゅうぶんです。ロングヘアーは、排泄などから清潔に保つためにトリミングする場合もあります。
かわいいスタイルが多いので、季節ごとにカットの種類を変えてみてもよさそうです。チワワは成犬になり毛が生えそろうと、いろんなカットスタイルが楽しめる犬種でもあります。
肉球からはみ出た足裏の毛と肛門周辺の毛は、自分でカットすることもできます。定期的にトリミングに行けなくてもこの2つはセルフでトリミングしましょう。
チワワは病気にかかりやすく怪我もしがちです。チワワが発症しやすい病気に、「水頭症」というものがあります。
水頭症は脳脊髄液(のうせきずいえき)が以上に増加してしまい、脳を圧迫させてしまう恐ろしい病気です。チワワは他の犬に比べて高確率でこの病気を発症してしまうのです。これはチワワの頭がアップルドーム型なのが原因とも言われています。
あとは膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)という病気にも注意が必要です。後ろ足の膝のお皿がずれてしまったり、はずれてしまったりする病気です。
先天性のものと、事故などによって起こる場合があります。早期発見することが大事なので、歩き方がおかしいな?と思ったら、すぐに動物病院に連れていきましょう。
柴犬は日本でも人気の高い犬種で、その可愛らしい顔つきとルックスについ足を止めてしまう人も多いのではないでしょうか?コロンとしたしっぽが可愛らしいですよね。
日本原産の犬だけあって日本の気候にピッタリな犬種です。縄文時代から一緒に暮らしてきたとされているため、四季のある日本でも飼いやすく、丈夫で長生きする犬種です。
成犬になると可愛さの中に端正な凛々しさも兼ね備え、個性豊かな子になります。
いつもはサバサバしていても、飼い主が落ち込んでいるときはそばに寄ってきてくれるツンデレ感もあります。このギャップにやられる人は多いのですね。
柴犬は、ウサギや野鳥を捕獲する猟犬として飼われていました。粗食にも耐えられることから、他の日本犬よりも小型化したと言われています。
とても古い縄文時代から生活を共にしてきたといわれており、四季のある日本の気候にも対応できます。
明治時代に多くの洋犬は輸入されるようになり、柴犬との混血が増え、柴犬らしさがなくなっていったことから、日本犬保存会が設立されました。
第二次世界大戦などにより柴犬が絶滅危機に陥りましたが、そこで日本犬保存会は柴犬を各地から集めて交配を行い、絶滅の危機を乗り越えたのです。
ですが、これによって各地特有にあった柴犬らしさが平均化されてしまいました。今の柴犬は、この時の柴犬たちの子孫なのです。
柴犬は成犬で体重が9~13Kgほどで、体長・体格も38~45cmほどだと言われています。肉付きがよく、しっかりした骨格をしているのが特徴です。
小型ブームの風潮があり、豆柴とよばれる柴犬の新種も最近では多くなってきました。
柴犬の毛質は硬くまっすぐ短毛な上毛と、柔らかいふわふわとした下毛のダブルコートとなっています。表面の固い上毛は水分をはじき、ふわふわした下毛は空気をたくさん含みます。
毛色の種類も豊富ですが、一般的な柴犬のイメージ通り、赤毛が最も多いです。しかし同じ赤毛でも淡い赤毛だったり濃い赤毛だったりと、微妙な違いがあるため個体差はあります。
柴犬の性格ですが、飼い主にしか懐かない従順な犬として人気の犬種です。愛嬌があり他人には心を開かないですが、飼い主にはとても懐きます。
もともと猟犬だったこともあり恐れ知らずで、非常に活発な性格をしています。
さらに、頑固で神経質な一面もあり、攻撃的で警戒心が強いので、たとえ人間であっても、自分よりあとに入ってきたものは格下と捉えることがあり、噛み付いたり威嚇したりすることもあります。
柴犬は中型犬くらいの大きさなので、小さい子どもに飛びついてしまうと転倒させてしまう可能性もあります。もちろん、本気で噛まれてしまえば、かなりの大怪我をすることもあります。
可愛いルックスとは異なり、マイペースで自我もあるので、しつけは根気強くしていく必要があります。
散歩に毎日連れて行ってあげることで、社会性を身につけさせ無駄吠えも少なくなります。基本的には忠実な犬なので、しつけはしやすいです。
学習能力も高く、トイレなどもすぐに覚えてくれます。信頼関係さえ築くことができれば、しつけは非常に楽だと言われています。
柴犬はトリミングの必要はない犬種です。短毛のまま成長が止まるので、定期的にカットする必要はありません。
柴犬の毛は硬めの上毛とふわふわの下毛のダブルコートです。定期的なトリミングはいりませんが、ブラッシングは必要です。
日本で育ってきた柴犬は日本の四季に対応できる犬種なので、服場はふわふわの下毛を蓄え、春から夏は蓄えた下毛が抜け落ちます。そのため、抜け毛が多い犬種です。
抜けた毛が浮き出てきて綺麗な毛並みにならないので、ブラッシングはきちんとしてあげましょう。セルフでトリミングを行うときは、足裏と肛門周りの毛はセルフカットできます。
もし外飼いで定期的にトリミングに行かないのであれば、足裏と肛門周りの毛は排泄物などで汚れないためにも綺麗にカットしてあげましょう。
柴犬の平均寿命は13~15歳くらいです。犬にしては平均的な寿命になります。柴犬は健康で、体も丈夫で清潔です。ほかの犬と比べると病気になりにくいです。
ですが、室内飼いが増えてきたため、皮膚炎にあることが多くなってきました。トリミングの必要はありませんが、抜け毛が多いので、ブラッシングをちゃんとしてあげないと、アレルギー反応で皮膚炎を起こしやすいです。
比較的病気などには強い犬種ですが、老犬になってくると視力の低下や白内障になりやすくなります。柴犬は我慢強いので、飼い主が異変にいち早く気付いてあげることが大切です。
トイ・プードルは知能が高く賢い犬種です。初心者の方も飼いやすいので、人気の高い犬種です。
小型犬なので飼育スペースもそれほど必要としません。最近ではトイ・プードルよりも小型化されたティーカップ・プードルも人気です。
カラーも豊富で、カットのレパートリーも多いので、おしゃれも楽しむことができますよ。
トイ・プードルの起源は不明な点が多いですが、フランスで多く飼われていたことからフランス発祥ではないかと言われています。
プードルは水中で鴨猟を行う猟犬として、本来大型犬でした。小型化されてミニチュア・プードルが誕生し、更にひと回り小さいトイ・プードルが誕生しました。
日本では2000年代から爆発的な人気を維持し続けています。愛くるしさの中に上品な気品さを感じさせるルックスをもっています。
トイ・プードルの平均体高は28cm以下で、体重は2~4Kgくらい。トイ・プードルには3種類の体型があります。
胴長短足で、アーモンド型の瞳をしており、人気が高いのがドワーフタイプ。
胴より足が長く小顔でスマートな体型をしているのが、ハイオンタイプ。
ドワーフとハイオンの中間で、胴と足の長さがほとんど同じなのがスクエアタイプ。
くるくるとカールし、抜け毛も少なく、体臭も少ないので室内犬として飼育しやすい犬種です。
カラーの種類も豊富で、レッド、アプリコット、ブラウンなどの人気色から、ブラック、ホワイト、シルバー、ベージュなど様々です。カラーによっても価格が変わります。
トイ・プードルは、甘えん坊で飼い主に忠実、人懐っこくフレンドリーな性格です。知能が高いので覚えも良く、しつけもしやすいです。
繊細な一面もあるので、怒ると怯えることもあります。叱るときと褒めるときのメリハリをつけてしつけをしましょう。
オスは元気で活発ですが、甘えん坊という子が多いです。メスはオスに比べるとおとなしく、賢い子が多い傾向にあります。
トイ・プードルは知能が高く賢いので、しつけはしやすい犬種です。好奇心旺盛ということもあり、トイレなどもすぐに覚えてくれます。
生後2~3ヶ月後からしつけができるようになりますが、5ヶ月頃からしつけが難しくなってきます。
歯が生えてくる時期はイライラして落ち着かなくなり、あまり言うことを聞いてくれない時期に入ります。
リーダーは飼い主だとハッキリさせ、ワガママにならないようコントロールしましょう。
お留守番もきちんとできる犬なので、一人暮らしでも飼いやすいです。そのぶん、一緒にいるときはたくさん甘えさせてあげましょう。
トイ・プードルの毛はくるっとカールしているので、放置するとすぐにからまります。毛もすぐに伸びるので、定期的なトリミングが必要です。多くて月2回、少なくて月1回はトリミングしてあげましょう。
プードルは目の周辺にも毛が生えているので、目に入ってしまう危険性もあります。足裏の毛が伸びてしまうと、床で滑って転倒することもあります。しっかり処理してあげましょう。
すぐに伸びてしまう足裏や肛門まわりの毛はセルフカットしてみましょう。本格的なカットとなると毛の性質上、難しくなります。できるところはセルフで、全身をカットするときはプロのトリマーにお願いする方が安全です。
トイ・プードルの寿命は16年ほどですが、育てる環境によって長生きするかどうか変わります。
室内犬でもフィラリア、ダニなどの寄生虫に感染してしまう可能性があります。お腹周りは毛が薄くなっているので、蚊やダニに吸血されないように気をつけましょう。
甘えん坊で寂しがりなので、強いストレスを感じてしまうと、思わぬ病気のもとになることがあります。
トイ・プードルは膝のお皿の骨がずれてしまう「膝蓋骨脱臼」のリスクもあります。散歩をする日課をとりいれ、足の筋肉をつけて転びにくいようにしてあげましょう。
垂れた耳は空気の通りが悪くなるので、蒸れて病気を起こしやすくなります。外耳炎などにならないように耳掃除をしっかりしましょう。
ゴールデンレトリバーは大型犬の中で、最も有名な犬種でしょう。大きな体格をしているので、犬が苦手な方にはちょっと怖いイメージがあるかもしれません。
あの大きな体でとびつかれたり、追いかけられたら思わず逃げたくなってしまいますよね。しかし、警察犬として活躍できるほど知能が高く、主人を気遣える優しく忠実な盲導犬にもなれる優秀な犬種です。
誰とでも仲良くなれるほど社交性が高く、ヒトの言葉を理解しているようなそぶりをみせてくれます。家族や仲間として受け入れてくれた相手には、穏やかで従順になり優しく接してくれます。
ゴールデンレトリバーの起源は19世紀中頃、スコットランドだと言われています。交配と研究を20年以上繰り返し、誕生したのがゴールデンレトリバーです。
猟師が撃ち落とした獲物を取りに行く鳥猟犬として生み出され、活躍していました。牧羊犬も知能が高い犬種ですが、鳥猟犬も知能が高い犬種がおおくいます。
猟師が撃ち落としたあとの獲物をさがしだし、動物の本能より命令を優先させる賢さを持ちます。知能が高いほどしつけや命令に忠実になるので、育てやすい犬種でもあります。
ゴールデンレトリバーの平均体高は、オスで56~61cm、メスで51~56cmです。平均体重はオスで30~34Kg、メスで25~32Kgです。
生後8ヶ月までは子犬らしく小さくてまるまるとしています。1ヶ月に2~3Kgずつ増えていき、8ヶ月を越えたころから徐々に体重が増えていきます。
毛並みはオレンジやイエローがかった金色や、クリームに近い金色です。上毛と下毛の生えるダブルコートで、撥水性が高い金色の上毛と、白く柔らかな下毛が生えています。
下毛は密集して生えているので、冷たい水中でも体温をうばわれにくい仕組みです。ダブルコートなので下毛の生え変わり時期は抜け毛が多くなります。
通気性はあまりないので、ぬれたり湿気がおおいと、においがこもりがちです。小まめにブラッシングしてあげると、スキンシップ効果で信頼関係も築きやすくなります。
穏やかで優しく、従順な性格をしています。知能が高いのでしつけがしやすく、お留守番もできる忍耐強さがあります。いっぽう社交性が高く、知らない人や、犬でも好意的に接することができるので、番犬には向きません。
飼い主の雰囲気を読んで行動できる利口な面を持っています。静かな空間では大人しくでき、おもいっきり遊んでいい雰囲気では全力ではしゃいでくれます。
家族に信頼されたい、飼い主に好きでいてほしい欲求が強いので、気に入られるよう努力は欠かしません。飼い主優先の性格のため、子供から年配の方までお世話をしやすく、人間に寄り添える犬種です。
利口な犬種なので、しつけは簡単です。温厚で人懐っこいので、飼い主の対応がブレブレにならない限りはとてもいい子に育ちます。
頭が良いので、一度覚えると失敗はあまりしません。「お座り、待て、伏せ」の合図が、しっかりコントロールできていれば問題ないでしょう。
お座りの合図で伏せと言ったり、その時の気分で合図を変えてしまうと、利口な子でも混乱するので注意してくださいね。
穏やかな犬種なので、怒鳴ったり、体罰を与えてしまうと人間の子供のような傷つきかたをします。屋外に鎖でつないだり、散歩や食事をおろそかにしてしまうと、仲間外れにされたと思ってしまいます。言葉がわかりはじめた子供を育てるようなイメージで接してみると、ちょうどいいかもしれません。
毛が長く抜け毛もおおいので、毎日ブラッシングしましょう。基本的にはトリミングは必要ありませんが、日本には四季があります。春はともかく、夏になるとダブルコートは暑くて体温調整がつらくなります。
大型犬なので、1日1~2時間は散歩させたいところです。夏は夕方以降も蒸すので、散歩に行きたいのにこの犬種にはつらい時期です。
水遊びが好きな犬種なので、川や海に遊びに連れていきたくなる人もいるでしょう。となると、春夏のトリミングはしていた方がいいです。少しでも涼しくしてあげて、過ごしやすくさせてあげましょう。
平均寿命は12年ほどと、少し短めです。大型犬は小型犬に比べると心臓や股関節にかかる負担が大きいため、寿命が短い傾向にあります。
股関節の形に異常が見られる「股関節形成不全」にかかりやすくなる傾向があります。生後4ヶ月頃からその症状が出てくる可能性があります。足をひきずっているなど違和感があれば、動物病院で診てもらいましょう。
股関節が心配で散歩を控えめにしてしまうと、他の病気になりやすくなります。運動不足で肥満やストレスがたまったり、社交性が身につかずに自分勝手になる可能性もあります。たれ耳で湿気がこもりやすくなるので、外耳炎にも注意が必要です。
MIX犬は両親のいいとこどりをした犬種なので、人間でいうハーフのようなものです。個性あふれるペットになるので、ほかのペットたちとはまた違った魅力があります。
人気のMIX犬は、チワワとトイプードルを掛け合わせた「チワプー」や、チワワとダックスを掛け合わせた「チワックス」も人気です。
ポメラニアンとマルチーズの「ポメマル」やヨークシャテリアとプードルの「ヨープー」も人気です。
その魅力は、世界に1匹だけの個性が誕生すること。
体つきや瞳はハスキーなのに毛色だけ茶色やまだらだったり、毛の性質はプードルなのに耳だけシーズーの特徴が出ていたりします。
体のどこに、どんなふうに親の情報があらわれるのかわからないのが、MIXの魅力です。誰が見てもかわいい、カッコイイ犬種になるかもしれません。
アンバランスな顔と体格に、怒る気がそがれるようなユニークな子になるかもしれません。なんとなく想像できる将来の姿より、どんな子に育つのかワクワク感を楽しみたい方にはMIXがオススメです。
しかし、両親の疾患や病気を発症する可能性も引きついでいることは、お忘れなく。MIX犬は体が丈夫な子がおおいのですが、まれに親の疾患を受け継いでいる子もいます。
無理にMIX犬を作り出そうとする業者には気をつけてくださいね。