【2018月5月25日UP】犬が噛む・吠える・困った時のしつけかた

犬のしつけ

おもちゃを噛む子犬

犬を飼う上で重要な「しつけ」。
はじめて飼うときや、久しぶりに飼うとき、どうしつければいいか不安ですよね。犬と人では言葉で意思疎通ができないので、しつけは簡単なものではありません。

おおくの飼い主さんが悩まされるのが、子犬によくみられる噛み癖です。
噛み癖は早めに治さないと、怪我をするのは自分だけでは済まないかもしれません。散歩中に他人を噛んでしまい、保健所を呼ばれたり、大騒ぎになることもあります。

そうならないためにも犬のしつけは大切なのです。しつけをするためには、犬が困った行動をとるのかを知っておく必要があります。

犬がモノや人を噛むのには何か理由があるはずなのです。それらの理由を知ることからはじめましょう。

しつけを始める前に

飼い主を見つめる犬

しつけを始める前にしっかり考えておかなければならないのが、ルールです。これはしつけの最も基本的な部分です。

たとえば、「待て」という合図がありますよね。おやつやご飯をあげるとき、散歩中の信号待ちなどで使われる合図なので、使用頻度も高いワードです。

「待て」という言葉が聞こえたら、どんなときでも待つようにするしつけです。しかし、犬はその「待て」の意味を理解しているわけではありません。

私たち人間が「待て」といわれれば、その意味を理解して待ちますよね。では、英語で「Wait!」と言われればどうでしょう。 私たち人間の場合は、「Wait!」=「待て!」と意味を理解して、行動するはずです。

しかし犬は日本語も知らなければ英語も知りません。犬にとって「待て」は、ただの合図なのです。

仮に、「待て」と「Wait!」のように違う言い方をしてみます。すると、「合図なの?話しかけてるだけ?どっちなの??」と、犬は混乱してしまいます。

家族で飼っていたり、気分でしつけの合図を変えていると起こりやすくなります。最低限のルールは守ってあげましょう。

室内のしつけ

ボールを噛む犬

犬を室内で飼う場合に、最も多くの人が悩まされるのが噛み癖です。
子犬の頃は、ちょっと目を離したすきに、ソファーや枕、柱やドアなどが噛まれてしまうことがあります。そういうことにならないためにも室内での犬のしつけは必須です。

室内犬の場合、特にしっかりしつけておきたいのは噛み癖とトイレでしょう。
特に噛まれやすいのは、靴下、靴、衣類、シーツ、枕など、飼い主さんのにおいのついたものです。貴重品などは犬の手の届かないところに避難させておきましょう。

噛み癖などでも特にキケンなのが、充電器など電化製品のケーブルです。
テレビのケーブルなどは見えない場所に目隠したり、バリケードを作りましょう。充電器やパソコンなどのケーブルは、使用中は犬をケージに入れるなど工夫が必要です。

おさんぽのしつけ

おさんぽちゅうの犬と少女

おさんぽは、犬と飼い主さんが仲良く暮らすための大切なルーティンです。ずっと家の中に犬にとって、お外に出で社会性を育める大事な機会でもあります。

しかし、おさんぽ中は危険なことがたくさんあります。道路への飛び出しや、突然走り出したり、飼い主から離れて歩いたり…。

キケンを防いであげられるのは飼い主だけ。突然走ったり、離れたりしないようにリードを短く持ちましょう。歩道のあるなしに関係なく、道路側は飼い主が歩きましょう。

お散歩の時は無駄吠えや、他の犬に吠えたり飛びつこうとする行動もキケンです。相手の犬がびっくりして逃げだしたり、逆に襲われたりするかもしれません。

「待て」や「ダメ」などの制止させる合図を覚えさせる以外にも、気を引くためのおやつも持っていきましょう。そのほか、排泄を持ち帰るためのビニールを複数、お水、予備のリードを持ち歩くと安心ですね。

レジャーのしつけ

水辺を走る犬

小型犬、大型犬にかかわらず、犬を飼ったら一緒にレジャーも楽しんでみたいですよね。海や川あそび、ドッグランや宿泊施設など、一緒に楽しめる場所はたくさんあります。

犬同伴でもOKなレジャー施設もありますが、他にも多くのお客さんが同じような目的で来ています。他のお客さんとの間でトラブルにならないように、しっかりと普段からしつけをしておきましょう。

他の客や犬に対して吠えたり追いかけたりするのを、黙認してはいけません。トラブルを避けるためにも、名前を呼んだら戻ってくるようにしておきましょう。

リードは基本つけたままが望ましいですが、川などでは思い切り遊ばせたいものです。貸し切りの場所では、リードを付けなくてもいいぐらいしつけをしておくと、犬も飼い主も楽しめますよね。

トイレのしつけも重要ですが、抜け毛の処理も大事です。抜け毛の処理を怠って、他の犬や飼い主さんに迷惑をかけないようにしましょう。

ドッグランのしつけ

ドッグランを駆ける犬

ドックランは、飼い主がリードを外して犬を自由に遊ばせることができるスペースです。ある程度自由に走り回ることができるので、週末になると連れて行く飼い主さんもおおいです。

ドックランに連れて行くのときにも、最低限のしつけをしておかないと、怪我のもとになりますので気を付けましょう。

「待て」は、犬が目の届かないところに行きそうになったり、動きを止める時に使えます。「おいで」や「名前を呼ぶ」と、リードを外している状態でも、呼ぶことで犬が来てくれます。

「ダメ」や「いけない」は、困った行動や、他の犬にちょっかいを出したりした場合に、制止させることができます。「ダメ」や「いけない」は、ハッキリと厳しい声を出し、ビシッと叱るときに使いましょう。

困った行動や吠えたりするときに名前を呼ぶと、犬は「応援されてる!」と勘違いします。言いつけを守ったときにあげるご褒美も、忘れずに持ち歩いてくださいね。

ドッグランは自由に走り回れる場所だけに、興奮する犬も出てきます。困った犬と飼い主がトラブルを起こすこともあるので、犬から目を離さずに見守りましょう。

お泊りのしつけ

ケージ内の犬

最近は愛犬と一緒に宿泊することができるホテルがたくさんあります。しかし、ペット同伴可というようなホテルですから、他にもたくさんのペットがいます。

犬だけではなく、猫や鳥、爬虫類などのペットを連れている方もおおいことでしょう。しっかりとしつけができていないと、トラブルをひきおこしてしまう可能性があります。

他のペットやスタッフに襲い掛かると、治療費を請求されたり、出入り禁止になることもあります。無駄吠えは他のペットにもストレスになります。日頃から無駄吠えはしないようにしつけておきましょう。

留守番のしつけ

吠えるのをガマンする犬

犬は本来群れで行動する生き物なので、留守番が苦手です。飼い主の姿が見えなくなると不安になり、遠吠えをしたりドアを壊そうとしたりします。

遠吠えは近所迷惑にもなりますし、ドアを傷つけたりしてしまうと修繕費も発生してしまいます。トラブルを防ぐためにも、日頃からトレーニングしないといけません。

パトカーや救急車のサイレンは、遠吠えのキッカケにもなります。遠吠えは「いけない」「ダメ」という感覚を覚えさせましょう。

遠吠えを始めようとしたときに制止させ、素直に言うことをきけたらおやつをあげます。飼い主から「注意されたこと」と、「注意される前に守れること」を覚えさせましょう。

遠吠えのキッカケがあっても、次から「だめなんだよね?わかってる」という伺いをたててきます。ガマンできたことを大げさにほめてあげ、おやつをあげましょう。

ドアや壁、柱を傷つけたり、傷つけようとしたときも、同じ方法で対処できます。

「お留守番」のパターンとして、「ケージ」にいれたり、「ハウス」を覚えさせるのもいいでしょう。パターン化すると犬は察してくれるので、「はいはい、お留守番ね」とあきらめて従ってくれます。

しつけが成功するかは飼い主しだい

しつけ中のお手

犬は人間と昔から寄り添って生きてきただけあって、「理解力」と「行動力」はなかなかのものです。知能の高い子では、新聞を取ってきてくれたり、毎朝起こしてくれたりと、飼い主に献身的です。

しかし、「マテ」や「オスワリ」など、しつけでよく使う単語はぼんやりとわかってはいても、いざとなると難しそうですよね。はじめて飼うときは、犬でも他のペットでも不安な気持ちは同じだと思います。

犬は飼い主に従順で、ほめられたい欲求があります。

知能は高くても、行動原理は「飼い主に認めてもらいたい」ことだけ。そこだけ飼い主が理解し、コントロールできれば、しつけかたはカンタンです。

犬の「ほめられたい、認められたい」欲求が満たされるか、満たされないかは、飼い主しだいです。
犬が飼い主にされてうれしいことは、以下のとおりです。

  • からだや頭を撫でてくれる
  • おいしいごはんをくれる
  • 足元でくつろがせてくれる
  • 膝の上にのせてくれる
  • おさんぽにいく
  • 飼い主のにおいがついたものをくれる
  • えらいね、いい子だねとほめてくれる
  • そばにいてくれる

犬にとって一番大好きな人はあなたです。
あなたが犬のことを撫でて、ずっとそばにいてくれるのが一番のごほうびなんです。

基本のしつけ

女性と犬

しつけには2つのルールがあります。

・同じ言葉で伝えること

※「オスワリ」「オテ」「マテ」「フセ」で教えたらこれで統一。

家の中では「スワレ」で統一してるのに、動物病院や公園では「オスワリ」で座らせようとする。犬にとっては、外国語をニュアンスで感じ取って覚えているだけなので、突然変えられると困惑します。

・ごほうびは「おやつ」か「言葉でほめる」

※ごほうびはいつもおやつなのに、突然言葉だけになる。

人間でいえば、楽しみにしてたボーナスが言葉だけの奨励になるようなものです。

他にもありますが、最低限実践しないといけないルールはこの2つです。

人間でも、統一されてたルールをいきなり変えられたら困りますよね。犬は言葉でやり取りしないので、困るどころか混乱してしまいます。いつも「オスワリ」「マテ」「オテ」のルーティンでおやつをくれたのに、突然くれなかったら…?

犬だってイヤなことをされたら、言うことをききたくない感情を持っています。一度決めたルールは守りましょう。そして、しつけにはほめることが必要不可欠です。オヤツなどで飴と鞭をつかいわけ、うまくコントロールしてください。

できなくても厳しくしない、しつこくしないことも必要です。飼い主さんが面倒くさがりの気分屋でない限り、犬はちゃんとついてきてくれますよ。

これらのことを守って、しつけを行っていきましょう。

犬との接し方

犬に飲み物をあげようとする女性

犬との接し方で、飼い主が気をつけないといけないことがあります。

・犬と飼い主の線引きをハッキリさせること

飼い主と犬との節度を守らねばなりません。口移しでおやつをあげたり、顔やけがをしているところをなめさせないでください。人間から犬に、犬から人間に細菌がうつってしまうかもしれません。
軽く見ている人も多いですが、口の中にいる細菌が原因で、体を失ってしまうこともあるんです。

・犬に構いすぎないこと

犬にも自分だけの時間があります。いくら大好きな飼い主が構ってくれると言っても、個性というものがあります。

犬がみんな飼い主と四六時中一緒にいたいわけではないのです。ちょっとさみしいけどガマンできるくらいがちょうど良いのです。ある程度の寂しさに慣れれば、自然と留守番もできるようになるでしょう。

接し方を間違えると犬は間違って覚えてしまいます。吠えるのをやめさせるために抱っこすると、鳴けば抱っこしてくれると勘違いします。寂しくて鳴いたときも、飼い主がそのつど構うと鳴けば来てくれると思ってしまいます。

甘やかすと、ワガママで自分が一番と思ってしまう犬になってしまうかもしれません。
しつけができない飼い主に飼われる犬は、かわいそうです。

フードのあげ方

ご飯を待つ犬

犬にフードをあげるときは、かならず飼い主から食事に手をつけましょう。飼い主が食事を終えたあとで、犬にも食事をあたえます。

たかがそんなことと思えますが、動物にとってはだいじなことです。食事の占有権やなにを食べるかの選択肢があるのは、えらい立場のものだけです。

さきに犬に食事を食べさせてしまうと、犬の立場が上になってしまいます。飼い主としての立場をわからせるためにも、あなたが食べ終わってから犬に食事をさせましょう。

これで主従関係もできあがり、命令をききいれてくれるようになります。

主従関係ができたら、食事をするまえの合図がひつようです。飼い主の指示なしで食べれる環境では、立場は犬が上です。

「オスワリ」、「オテ」や「マテ」で一呼吸おきます。食べたい欲求のある犬の望みをかなえるまえに、すこし間をおいて、食べて「ヨシ」の合図をだしましょう。

吠える、噛む、暴れる、命令を聞かないなどの問題行動のある犬のおおくは、食事の命令もききません。

犬が勝手なこうどうをするときは、犬より立場が下のものといるときだけです。
おさんぽや外出中など目を離したスキに、ぬすみ食い、ひろい食いをするようになるので、注意しましょう。

トイレのしつけ方

褒められる柴犬

飼い主にとって、まず覚えさせたいのはトイレではないでしょうか。トイレではないところに、うんちやオシッコをされると困ってしまいますよね。

貸アパートやマンションは、退去時に追加の料金が発生することもあるので、真っ先にしつけたいところです。犬にとっては、自分が汚れない場所ならどこでもいいので、トイレのしつけは根気が必要です。

まずトイレシーツやケージなどを準備し、トイレの場所を覚えさせます。犬がトイレに行きたそうな仕草を見せたら、抱きあげて急いで移動させましょう。ここでトイレをするということを覚えさせるのです。

上手に移動ができたときは褒めてあげたり、ご褒美をあげましょう。トイレのしつけは時間がかかるかもしれませんが、根気強く(1~2ヶ月ほど)行うことによって、犬は学習しトイレの場所を覚えてくれるようになります。

かまれた時のしつけ方

飼い主を見つめるパグ

犬が人を噛むときは主に下記の理由が考えられます。

・不安や恐怖を感じ、自分が強いぞ!と威嚇している

・単純に遊んで欲しいというおねだり(主に甘噛み)

・家具や飼い主の衣類、靴などを噛みたい欲求(所有欲)

犬に人を噛んではいけないとわからせるためには、まずその行為が悪いことだとわからせないといけません。

管理人も実家で犬を飼っていますが、犬にとってこれが一番伝わりやすいと思います。

ただし、子犬の頃は歯の生え変わりが影響し、歯がうずいて目についた物を噛んでしまいます。 その場合は噛んでも良いおもちゃなどを与えて、子犬の欲求を満たしてあげましょう。

犬がじゃれてくる様子はとても可愛いですが、そこで飼い主がいつものようなリアクションをとってしまうと、犬は飼い主が喜んでいると勘違いして、噛みグセがついてしまいます。

甘噛みをした場合は、「ダメ!」と叱り、決して優しくせずに無視をしましょう。ここでいつものように優しくしてしまうと「悪いことをした」と教えていることにはならないので意味がありません。

トイレなど、犬が静かに反省できる場所へ連れていくのも良い方法です。
「出してほしい」とばかりに鳴いてすがってくるかもしれませんが、今後の飼い犬のためにもぐっとガマンです。

噛み癖がついて、他人を噛みケガをさせてしまっては大変ですよね。他人に乱暴しちゃだめだよと叱るときの、人間の子育てと同じことです。

威嚇をしている場合は、犬も興奮状態にあるので、優しくなでてあげたりして気持ちを落ちつかせてあげましょう。
飼い主の気持ちを犬はちゃんとわかってくれますよ。

状況に応じて、対応を変えていくことが大事です。

管理人がよく見かけるしつけ方として、口の周辺を押さえつける(マズル)、口の中に手を入れて言い聞かせている飼い主がいます。このようなやり方は犬が恐怖心を抱いてしまい、かわいそうです。

結果的に、人の手に対して恐怖心がついてしまい、差し出された手を攻撃してしまうことも考えられます。

「オスワリ」のしつけ方

おすわりする犬

「オスワリ」には犬を落ち着かせたり、動きを抑制させることができます。
「オスワリ」を覚えることで、交通事故や犬の暴走など事前に防ぐこともできます。

しつけを始める前に、静かな場所に移動しましょう。テレビやラジオ、音楽はとめて、飼い主の言動に注目させます。匂いが漏れないよう密封した袋かタッパーに入れたオヤツも忘れずに。

「オスワリ」を覚えさせる方法は、フードかオヤツを頭の上に持っていき、犬の目線と顔の向きを誘導します。そのまま上を向かせていくと、自然とお尻が床につきますので、その瞬間に「オスワリ」といいましょう。

「オスワリ」がきちんとできたら、言葉でほめつつ撫でてあげます。ご褒美としてオヤツも与え、失敗しても何度も根気強くチャレンジをさせましょう。

「オスワリ」という言葉の後に座ると、美味しいものがもらえる、かわいがってもらえると覚えさせます。ほめる、撫でる、褒美をあげるがうまくできていれば、犬は苦も無く覚えてくれます。

※ここで1つご注意。

トイレや噛んだりするしつけは必然ですが、「オスワリ」に緊急性はありません。できなくってもガッカリしないでくださいね。

犬の集中力が持つのはせいぜい10~15分程度です。だらだら続けるよりは、時間を置くか、日をまたいでしつけてみましょう。

「フセ」のしつけ方

「フセ」をする犬

「フセ」は犬がお腹を地面につけるような動作です。
「オスワリ」とは違い、すぐには立てない体勢なので、道路などの飛び出しや事故の予防になります。「フセ」には興奮状態から落ち着かせ、リラックス状態にすることができます。

「フセ」を覚えさせる方法はいろいろありますが、簡単なのは以下のやり方です。※「オスワリ」を覚えてから「フセ」をさせると、自然と覚えやすくなります。

オヤツを頭の前にもっていき、そのままオヤツを床近くまで下げていきます。
このままお尻のあたりに軽く手を添え、ぽんぽんと軽めの(あやす位の)力加減でお尻を下げるように合図します。
この時点で前足を立たせたままだと、オヤツまで口が届かないので、自然に「フセ」をするようになります。

なかなか「フセ」を覚えない子もいます。
犬にとって「フセ」をする時の態勢は、「オスワリ」よりも目線が下になります。

飼い主が立っていたり、椅子に座っていると、首を上に向けていないといけないので、きつい態勢ですよね。足の関節を床につけるので、かための床だと痛くて座りたくない気持ちもわかります。

嫌がることをさせると反抗的になったり、嫌われることもあるので、無理強いはしないでくださいね。環境を変えてもダメな時は、信頼関係を深めてから再トライしてみましょう。

「ダセ」・「カエシテ」のしつけ方

犬のおやつ画像

犬の散歩中に、犬がごみなど変なものを口にしていたら焦りませんか?
変なものを口にすることで、可愛い犬が苦しみだすかもしれません。
そうならないためにも「ダセ」という命令は覚えさせましょう。

「ダセ」の簡単なしつけ方は、今口にしているものから興味を逸らすことです。

大好きなオヤツをちらつかせたり、においをかがせたりすれば、自然と興味はオヤツに向きます。
口の前に手を出して「ダセ」、「カエシテ」と言えば、たいていは返してくれます。
返してくれない時は、オヤツで気を逸らすという手段を思い出してみましょう。

オモチャを返してほしい時などは、以下のような方法もあります。

ボールをくわえさせて、その反対側で飼い主もしっかりボールを持ちます。
もう片手でオヤツを持ち、鼻の近くに持っていくと、自然とボールを離します。

離したら、頭をなでてあげたり、ご褒美(オヤツ)をあげましょう。
離す瞬間に「ダセ」や「カエシテ」と言うことで、犬は学習をして覚えます。
それを何度も繰り返して覚えさせましょう。

このしつけ中は、無理やりボールを取らないように注意しましょう。
無理やり取ろうとすると、ボールを取り上げられる、奪われるという独占欲が働きます。
独占欲が強すぎると、つい噛みついたり唸ったりすることもあるので、気をつけてくださいね。

食糞した時のしつけ方

飼い主と犬

もし犬が食糞(自分や他の動物のうんちを食べてしまう行動)をしてしまっても、激しく叱ってはいけません。

なぜかというと、そのような状況で怒られることで犬は排泄行為自体してはいけないことだと理解してしまうからです。

そうなってしまうと、次に犬がフンをしたとき「隠さなきゃ!」という気持ちからフンを食べてしまうこともあるようです。

自分が公衆トイレで踏ん張っているときを思い浮かべてみてください。

順番待ちをしている人やお隣さんが大声を出して突然ドアをたたいてきたらビックリしませんか。
便意が引っこむし、次にトイレに入っても人気のないところでこっそり静かに用を足したくなりますよね。
犬の場合は、隠すところが無くて食べちゃうのかもしれません。

なので食糞をしてしまっても叱ったりしないようにしてください。

中には、動物の本能から食糞をしてしまう犬もいるようですね。
つまり外敵から身を守るためにニオイを残さないよう、食糞をするのです。

ちなみに管理人の実家で飼っている犬も食糞がありました。
獣医さんによると、考えられるのはペットショップに長くいたことが原因ではないかとのことでした。

なかなか片付けてもらえず、一度食べてしまってからクセがついてしまったのだろうと。
退屈だったというのもあったのではないかなと管理人は思っています。
犬の心理に寄り添ってみることで理解ができるかもしれませんね。

管理人も体験済ですが、一番の対策としては、糞をしたら無言ですぐに片付けること!

犬にバレないように、オモチャやおやつを使って、犬の気がそこに向いたタイミングで素早くウンチを片付けましょう。
こういう時のために「オイデ」を覚えさせるのも良いと思います。

もしも食糞が治らない時は、飼い犬が空腹を感じないようにエサの量を増やしてみたり、散歩や遊ぶ時間を増やして気分を紛らわせるなどの対策をしましょう。

食べさせてはいけないもの!

犬のえさ

同じ部屋で暮らしていると、飼い主の食べ物に興味を持ったり、食べさせてと見つめてくることがあります。
人間が食べても安全なものが、犬にとっても安全なわけではありません。

有名なのがチョコとタマネギです。

チョコにはミルク・ダーク・ホワイトという種類がありますが、どれにもテオブロミンという物質が含まれています。
犬がチョコを食べてしまうと、はやくて1時間~12時間くらいの間に中毒症状があらわれます。

主な症状は、吐く・おもらし・下痢・脱水などの初期症状から始まります。
症状が進むと、体が硬直・痙攣したり、昏睡、最悪死亡する可能性もあります。

タマネギには赤血球を壊してしまう物質が含まれています。
この物質が消化・吸収されてしまうと、赤血球が壊されてしまい貧血や呼吸困難を起こす可能性があります。

タマネギは症状があらわれるまで、1日~5日くらい時間がかかることがあります。

食べてすぐに症状が出てこないので、ただの体調不良かな?と見落としてしまうかもしれません。
食欲がない、元気がない、尿が赤いなどの症状があらわれたのち、進行すると呼吸困難を起こす可能性があります。

その他、キシリトール(ガム等)、ナッツ、アボカド、ぶどう、レーズンなども中毒症状が確認されているようです。

食べ物に含まれる物質に反応しているので、食べてはいけないものと同じ科目、品種のものは避けた方がいいでしょうね。

基本のしつけのまとめ

だっこされた柴

犬を飼い始めたら覚えておきたいしつけをご紹介してきました。なかでも優先順位が高いのは「トイレ」と「噛み癖」をしつけ、なおすことです。

「トイレ」は外出先でもおもらしなどの粗相をさせないためにも、しっかりしつけましょう。「噛み癖」も自分と周囲の人を守るためにも必ず直しましょう。

「噛み癖」が酷いと、病院やトリマーさんからお断りされることもあります。お散歩中に誰かを噛んでしまうと、危険な犬としてみなされ、保健所に連れていかれることもあります。愛犬を守るためにも、噛み癖はしっかり直しましょう。

「オスワリ」「フセ」「ダセ、カエシテ」などは、外出先でも使えるので取得しておくとおでかけが楽になります。

愛犬とレジャーに行くとき、最低限のしつけができていないと入場させてもらえないこともあります。老犬になると外出するのも辛くなってくるので、若くて元気なうちに一緒に遊べるようにしつけも頑張りましょう。

飼い主も気を付ける事

フード用の器に入った子犬

犬をしつけるときは、ルールとタイミングを守りましょう。もちろん、飼い主の気分でしつけないというのも当たり前ですが大事なことです。

しつけに必要なほめること、叱ることは、タイミングを間違えると誤った合図で覚えることもあります。困った行動をタイミング悪く褒めてしまうと、褒められるからまたやろう!と覚えてしまいます。

悪いことをした痕跡を見つけても、その場面で叱らなければ意味はありません。時間が経った後で叱られても、犬には怒られている理由はわからないのですから。同様にしつけ用のオヤツをあげるタイミングも間違えないようにしてくださいね。

ほめて伸ばす

犬を褒める女性

叱られた方が成長できる人もいれば、褒めるられる方が成長できる人もいますよね。

部活動や職場、子育てなど、誰かを叱ったり褒めたりする場面が多い人には、思い当たることも多いでしょう。
解釈違いやすれ違いが起きたとしても、人間なら第三者に介入してもらって関係を修復することもできます。

これが犬となら話は別です。

感情を読み取ったり、その場の空気を読んで接したりできても、犬とは会話ができません。 言葉の通じない相手に、何度も叱られたり怒鳴られたりすれば、怖いですよね。

何かをするたび叱られたら、良いことをしても叱られるかも…と、しょぼんとしてしまいます。

たとえ言葉が通じない相手でも、褒められたり喜んでくれたら、こちらもうれしくなってきます。

犬をほめるときは、犬が喜ぶ姿を想像してほめてみてください。
パタパタと尻尾を振って、キラキラした瞳でこちらをみて喜んでくれるはずです。

犬のしつけの基本は、褒めて伸ばすこと。

褒めるタイミングは、命令を聞いた後、できるだけすぐに褒めてあげるように心がけましょう。

ただし、緊張・興奮しているときは、嬉しくて飛びついたりすることもあります。
はしゃぎすぎてケガをすることもあるので、少し待って落ち着いてから褒めてあげましょう。

褒める時は言葉だけでなく、表情をつけ、身体をなでる・ご褒美のオヤツをあげましょう。
ご褒美をもらうことで、飼い主が喜ぶとこっちもうれしい事があると学習します。

うまく学習出来たら、「次もやるぞ!もっともっと!」という気分になります。
犬のやる気とほめられたい欲をうまく引き出してみてくだださいね。

叱るときのタイミング

犬に話しかける飼い主

飼い主とおしゃべりすることは出来ませんが、犬の学習能力は高めです。

よほど変な合図を送らないかぎりは、カンタンにしつけを覚えてくれます。
犬をしつけるために、褒めたり叱ったりしますよね。

そこで褒める、叱るのタイミングを間違えてしまうと、せっかくのしつけもムダになってしまいます。

犬をしつけるベストなタイミングは、その場ですぐに実行すること。
時間をおいてから叱ると、犬には何が悪かったのか理解をすることができません。

思い切り思い当たることや、悪いことをしているという自覚があれば別ですが、細かいことはわかりません。 外出先から帰ってきて家の中が荒れてても、犬に自覚がなければ叱っても意味はありません。

犬からすれば「なんだかきげんわるそう…。」としか感じないでしょう。

犬が悪いことをした場合は、その場ですぐに叱りましょう。
できれば、悪いことをしそうだなと思った時は、こっそり動向を見守ってください。

悪いことをした瞬間に叱れば、犬も理解しやすくなります。

学習能力が高くなってくると、この行動は良いこと?悪いこと?とこちらの様子をうかがう態度も見られます。
しつけの行き届いたいい子になるか、困った行動ばかりの手を焼く子になるか。

どちらのタイプになるかは、飼い主さん次第です。

ごほうびとおやつの区別をつける

犬のおやつ

ごほうびにあげるオヤツと、時間帯やルールを決めてあげるオヤツは、なるべく種類を分けましょう。
せっかく美味しいものをもらえるのだから、全部同じじゃメリハリがなくなってしまいます。

ごほうびの時にあげるオヤツは、しつけのごほうびとして与えるので大好物をあげるといいですよ。
頑張った時用のご褒美としてあげるので、頑張りがいのある美味しいものを与えてあげましょう。

美味しい分、量は少なめにしてあげてください。
その分、もっとほしいからもっと頑張る!というやる気にもつながります。

オヤツ用にささみジャーキーを手作りするのも、最近はやっているみたいです。
タンパク質多めで低カロリーでも、お肉なので食いつきはいいですよ。

決まった時間やサイクルで与えるときのオヤツは、ごほうびよりちょっとグレードを落としましょう。
家族でバラバラにオヤツを与えていることもありますので、野菜や手作りオヤツでもいいかもしれませんね。

ニンジン・大根は、生でも茹でても美味しく食べられるので、カロリー控えめでオヤツにぴったりです。
きゅうりも美味しく食べられるので、何もつけずに与えてあげましょう。

欲しがるものをただ与えるのではなく、健康のことも考えてあげるのが良い飼い主です。
オヤツを与える量が多かったり、家族全員があげていれば、量を減らすなどしてカロリーの調整をしましょう。

叱りすぎない

もやもやするわんこ

はじめて犬を飼う場合、叱り方の加減が難しいですよね。
時には叱りすぎて、お互い余計なストレスを感じてしまうこともあります。

叱る時はいつもと違う低めのトーンで、短く一言で叱るように心がけましょう。
「ダメ!」「イケナイ!」など、叱るときにしか使わない言葉にしましょう。

感情的に叱りつけては、犬に恐怖心を植え付けるだけです。
犬の動きが止まったり、こちらの様子を伺うようなら叱るのを控えてもいいでしょう。

うっかりやってしまいがちなのが長々と説教すること。

危険な目にあわないようにと、物を指して危ない、ダメだと伝えても犬には伝わりません。
犬からすれば、飼い主さんの怖い姿だけが印象にのこります。

叱っている時、犬がお腹を見せたり欠伸をしたりするのは、興奮しないでほしいという合図です。
その時は、感情的にならずに落ち着いて冷静になってくださいね。

吠えようとしてやめたりするときは、叱られた、いけないことという自覚がある時です。
その時は、ガマンできたことをほめてあげましょう。

しつけの基本は、悪いことをしたときにはすぐに叱る、悪いことをやめたら褒めるということです。
それを何度も繰り返すことで、その行為はしなくなりますので根気強く教えましょう。

意味のないしつけ方

落ち込むわんこ

犬は、とても記憶力のいい動物です。

幼い時だけ家族の一員として過ごした頃の記憶は、老年になっても忘れないものです。
それだけ賢い犬は、暴力を振るわれたことを一生忘れません。

暴力を振るわれたり、行き過ぎたしつけを行われると、人に対して恐怖心を抱きます。
一度恐怖心を覚えてしまうと、自分の身を守ろうと頑なになってしまいます。

鼻にしわをよせ唸り声を上げたり、牙をむき出して威嚇してくるようにもなるでしょう。
噛みついて大けがさせてしまえば、最悪、保健所に引き取ってもらうことになるかもしれません。

そこまで関係がこじれてしまっては、修復することはもうできないでしょう。
暴力をふるうしつけ方は、犬も自分も不幸にしてしまう、意味のないしつけ方です。

例え感情的になってしまっても、大事にしている愛犬にひどい真似はしないようにしましょう。

暴言をはかない

しょぼんとするわんこ

犬に対して暴言を吐いてはいけません。

そうした言葉を普段から使い慣れていると、使ってはいけない理由にピンと来ないかもしれません。
犬には言葉は通じないし別にいいんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんね。

しかし、犬はとても記憶力のいい動物です。

暴言をしつけの合図として覚えてしまったら…、そんな言葉、とても外では使えないですよね。

自宅に来た友人・知人ならまぁいいかと思うかもしれませんが、動物病院や公共施設ならどうでしょう。
周囲の人は飼い主さんが犬に対して普段どう接しているか、聞かなくても察しがつきます。

そんな暴言を吐く相手には、極力近づきたくはないとも思うはずです。
普段からていねいな言葉で接しましょうとはいいませんが、不快にならない言葉を選んで使いましょう。

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